【授業記録】 『種にふくまれているものは何か』 加藤 幸男
〜植物の発芽の学習〜 ２００１，６，５(火) 富谷小５年生 ４校時
○ねらい 種の中にはでんぷんがあり、そのでんぷんは発芽に使われることがわかる。
| Ｔ： 私たちは、毎日の食事でいろいろな種を食べています。 どんな種を食べているでしょうか。 |
Ｃ(子供)：まめもたねなの？？ Ｃ：ごはん！
Ｃ：サヤエンドウ。 Ｃ：インゲン Ｃ：トウモロコシ
Ｃ：エダマメ Ｃ：納豆
Ｔ：納豆は何と言う豆かな？ ＣＣ：大豆
Ｃ：らっかせい。
Ｔ：なんか毎日食べている種出てこないなぁ。
Ｃ：ごはん。
Ｔ：そう。ご飯は何の種？ ＣＣ：稲！！
Ｔ：ご飯は、稲の種を食べているんだね。今朝稲の種を食べてきた人？？
Ｃ：食べてない。パン食べた。
Ｔ：パンは何の種から作るの？ ＣＣ：小麦！！
Ｔ：うん、小麦の種を食べているんだね。
Ｔ：ご飯やパンは毎日のように食べる主食です。私たちは毎日たくさん、種を食べているんですね。
| Ｔ： このように、たくさん種を食べるのはなぜだろうか。 種の何がよくて、こんなに食べるのだろうか。 |
Ｃ：おいしいから。 Ｃ：栄養があるから。
Ｃ：味がいいから。 Ｃ：栄養をとる。
Ｔ：栄養が種の中にたくさんあるからだね。種の中には栄養がいっぱい。
人間はそれを食べて、自分の体を作ったり、動いたりする活動のエネルギーにする。
ご飯なんかは活動のエネルギーになる。車でいうとガソリンのようなものだね。
Ｃ：ハイオク！！
| Ｔ： 種は人間のために、栄養をいっぱい持っているわけではありません。 植物にとっては、何のための栄養なのだろうか |
Ｃ：生きるため。 Ｃ：大きくなるため。
Ｃ：茎とか、葉を外の方に出して、花を咲かせる。
Ｔ：おー、まぁ花はまだまだだけど、茎を伸ばす、葉を伸ばすのに栄養を使う。
Ｃ：根っこも伸ばす。 Ｃ：地球の真ん中まで伸ばす。
Ｔ：茎や葉や根を伸ばすための栄養が、種の中に入っている。
人間に食べさせるために栄養を入れたわけではない。
植物の親が、自分の子孫を残す種に栄養を入れてあげている。
まあ、親の木が子供の種のために弁当を持たせてやっているようなものです。
これ食べて大きくなんなさいよってね。
Ｃ：体の割にはでかすぎる弁当なんじゃないの。種の中の葉になるところはちょこっとしかなかったでしょ。
Ｔ：たくさんの弁当を持たせているんだね。 Ｃ：ぼく、弁当ステーキがいい。
| Ｔ： 栄養にはいろいろな種類があります。どんな栄養の名前を知っているかな。 |
Ｃ：養分。 Ｃ：ビタミン Ｃ：鉄分 Ｃ：でんぷん Ｃ：カルシウム
Ｃ：脂肪。 Ｃ：カロリー
Ｃ：エネルギー Ｔ：それは栄養の名前でないよ。
Ｔ：種の中にいっぱいある栄養は何かっていうと？
Ｃ：でんぷん。 ＣＣ：でんぷん。
Ｔ：うん、でんぷんという栄養が入っている。何で知ってんの？
Ｔ：では、シャーレに入っている白い粉を渡します。これは何でしょう。
Ｃ：片栗粉。
Ｔ：そう、片栗粉はでんぷんそのものなんですね。
Ｃ：料理で、あんかけなんかに使う。
| Ｔ： でんぷんがあるかないか調べる薬があります。ヨウ素液といいます。 でんぷんにかけてみよう。ヨウ素液(茶色)はどんな色になるかな。 |
Ｃ：うわー、うそー！！
ＣＣ：すげー、青。
Ｔ：青紫色に変化します。だから、ヨウ素液をかけて青紫になったら、ここにでんぷんがあるって確かめることができる。
Ｔ：では、ここにご飯があります。稲の種。これにはでんぷんがあるかなぁ。
ヨウ素液をかけてみます。
Ｃ：うー、もったいね。 Ｃ：青くなった！！
Ｃ：きたねー。 Ｃ：じゃあ、パンには？？
Ｔ：なるほど。給食がパンだったら、ヨウ素液をかけてみよう。
| Ｔ： みんなが植えたインゲンとトウモロコシがあります。昨日から水につけておいた。 じゃあ、これにでんぷんがあるか調べてみよう。 |
Ｔ：教科書の図を見て、種を輪切りにしてヨウ素液につけて下さい。
Ｃ：インゲン、何にもならないよ。
Ｃ：ちょっとだけ青い点ある。（１５分位してやっとぷつぷつ青く染まってきた）
Ｃ：トウモロコシは上の黄色のところが青くなったよ。
| Ｔ： インゲンやトウモロコシの種の中には、発芽するための栄養、でんぷんがいっぱい 入っているんだね。 |